
年々高まるサッカー人気。
久保建英選手をはじめ、若い年代がどんどん海外強豪チームに移籍し、活躍する時代となりましたね。
世界のフィールドで活躍する選手のほとんどは幼稚園、小学校低学年からサッカーを初めて、強豪ジュニアユースチームでスキルを磨いてきました。
みなさんのお子さんも地元のサッカー少年団・サッカーチームに所属していることが多いと思いますが、中学生部活動ではなく、強豪ジュニアユースチームに行くために、所属するサッカー少年団・サッカーチーム以外に「サッカースクール」でスキルを磨くことを検討してみてはいかがでしょうか?
サッカースクールにはセレクションが必要な特別クラスもあり、特別クラスに入ることでジュニアユースに近づく場合もあります。また、紹介するサッカースクールは、あくまでもスクールなので、現チームに所属しながら通うことができます。
ぜひ、強豪ジュニアユースに繋がるサッカースクールを見つけてください。
J下部ジュニアユースへ繋がるサッカースクール
東京都には3つのJリーグクラブがあります。
それぞれのJリーグクラブでサッカースクールを開催していますので、その特徴をまとめてみていきましょう。
スクールに入ることでJ下部ジュニアユースに繋がるかもしれません。
FC東京サッカースクール
J1の「FC東京」が運営するサッカースクールです。
東京都を代表するJクラブを目指しているだけあり、都内全域で24か所のスクールを開催しています。

スクールの種類
「通常クラス」と、セレクション通過が必要な「アドバンスクラス」の2クラスがあります。
「通常クラス」
- 空きがあれば、誰でも入会できるスクールです。
- 以下の19の地域で開催しています。
- 錦糸町(墨田区)
- 深川(江東区)
- 大塚(豊島区)
- 大森(大田区)
- 飛田給(調布市)
- 調布飛田給(調布市)
- 上石神井(練馬区)
- 府中(府中市)
- 小平(小平市)
- 小平天神(小平市)
- 国分寺(国分寺市)
- 小金井(小金井市)
- 上井草(杉並区)
- 駒沢(世田谷区)
- 大井町(品川区)
- 八王子(八王子市)
- 代々木(渋谷区)
- 西葛西(江戸川区)
- 永福(杉並区)
- キンダークラス(小学生以下)、ジュニアクラス(小1〜小6)があります。
- 週一コースで、入会金7,000円程度、年会費7,000円程度、月謝6,000円程度。
「アドバンスクラス」
- ジュニアチームを持たないFC東京の事実上の下部組織の意味合いを持ったクラスです。
- 入会にはセレクションが必要でかなり狭き門です。
- 毎年、各コース300名〜500名程度の受験し、合格するのは5名〜10名程度。一度入ることができれば、進級時に再度セレクションを受ける必要はありません。
- 例年12月にセレクションの告知がされ、年明け1月〜2月にかけてセレクション実施。
- 通常スクールでコーチの目に留まると、アドバンス受験を進めてくれます。
- 個の育成に重点を置き、魅力ある選手を育成することを目的としています。
- 以下、5コースがあります。
- アミノバイタルコース(調布市)
- 深川コース(江東区)
- 小平コース(小平市)
- 大森コース(大田区)
- 府中コース(府中市)
- 対象は小4〜小6のみ
- 入会金7,000円程度、年会費7,000円程度、月謝7,000円程度。
ジュニアユースへの繋がり
- ジュニアユースは「FC東京U-15むさし」「FC東京U-15深川」の2チームがあります。
- いずれも中学年代リーグの最高峰、関東リーグに所属している超強豪チームです。
ジュニアユースへの道のり/スクールメリット
- 当然、日々の練習な中でアドバンスコース生はチェックしているので、まずはアドバンスコース生からジュニアユースチームへの内定が事実上決まっていくとみてよいでしょう。
- まずは就学前、小学校低学年のうちに通常スクールに入り、コーチに顔を覚えもらい、小学4年生へあがるタイミングでアドバンスコースに挑戦するのがベストだと思います(小4が一番入りやすい)。
- そのまま進級してアドバンスコースでスキルを磨く。
- そこで光るものを見せれば、FC東京U-15むさし、FC東京U-15深川へ内定も。
東京ヴェルディサッカースクール
J2の東京ヴェルディが運営するサッカースクールです。
現状はJ2に甘んじていますが、Jリーグの名門として育成には非常に定評があります。

スクールの種類
「レギュラークラス」「スペシャルクラス」「プレミアクラス」の3クラスがあります。
「レギュラークラス」
- 初心者から経験者まで、楽しみながらサッカーの上達を目指すクラス。
- 空きがあれば、誰でも入会できるスクールです。
- 以下、14地域で開催しています。
- ヴェルディグラウンド校(稲城市)
- 多摩南豊ヶ丘校(多摩市)
- 日野市民の森ふれあいホール校(日野市)
- 豊洲テントドーム校(江東区)
- 八幡山コース校(世田谷区)
- 東陽町コート校(江東区)
- 稲城長峰校(稲城市)
- 立川柴崎市民体育館校(立川市)
- 立川錦町校(立川市)
- 神宮外苑校(新宿区)
- 下高井戸校(杉並区)
- ジェクサー蒲田校(大田区)
- NAS高尾校(八王子市)
- 昭和アフタースクール校(世田谷区)
- 年中、年長、小1〜小6まで各学年毎にクラスがあります。
- 週一コースで、入会金10,000円程度、年会費6,000円程度、月謝6,000円〜7000円程度。
「スペシャルクラス」
- レギュラークラスの中からコーチによる推薦を受けたスクール生、及び、外部向けのセレクション合格者で構成されるコース。
- 女子のみが在籍する女子スペシャルクラスもあります。
- 例年1月にセレクションの告知がされ、2月〜3月にかけてセレクション実施。
- 以下、6地域で開催しています。
- ヴェルディグラウンド校(稲城市)
- 多摩南豊ヶ丘コース(多摩市)
- 八幡山コース校(世田谷区)
- 東陽町コート校(江東区)
- 稲城長峰校(稲城市)
- 立川錦町校(立川市)
- 対象は小1以上となります。
- 週一コースで、入会金10,000円程度、年会費6,000円程度、月謝8,400円。
※外部セレクションからの入会はかなりの狭き門と思っておいた方がよいでしょう。
「プレミアクラス」
- スペシャルクラスから選抜されたスクール生で構成されるクラス。
- 基本的にスペシャルクラスからの推薦のみで、外部セレクションは実施しません。
- プレミアクラスは年に3回(4月,9月,1月)選手の入れ替えを行っています。
- 2018年度は13名のサッカースクール生が年度の途中からプレミアクラスへ昇格。
- 女子のみが在籍する女子プレミアクラスもあります。
- 男子は小3〜、女子は小5〜が対象となります。
- 男子はヴェルディグラウンド校、女子は多摩南豊ヶ丘で練習となります。
- 週一コースで、入会金10,000円程度、年会費6,000円程度、月謝8,400円。
ジュニアユースへの繋がり
- ジュニアユースは「東京ヴェルディジュニアユース」チームがあります。
- リーグ戦は、関東2部リーグに所属(2020年度)しています。
- 女子は「日テレメニーナ」「日テレメニーナ・セリアス」の2チームがあります。女子の中では全国レベルの超強豪です。
ジュニアユースへの道のり/スクールメリット
- 東京ヴェルディはジュニアチームがあります。
- レギュラー < スペシャル < プレミア < ジュニア(アカデミー)
- ジュニアユース選手はほとんどがジュニアチーム出身です。
- 東京ヴェルディジュニアユースに入るにはジュニアチームに入ることが一番の近道。
- そのためにはまずスペシャルクラスに受かることで、プレミアクラス、ジュニアチームへの道筋を得られます。
- 当然、ヴェルディジュニアは毎年セレクションを実施していますので、ここで受かるのが 一番ということは言うまでもありません。
町田ゼルビアサッカースクール
J2の町田ゼルビアが運営するサッカースクールです。
スポンサーがAmeba TVで有名のサイバーエージェント社になったことでスタジアム改修やブランディング向上など、今後が期待できるクラブです。

スクールの種類
- 「通常クラス」「アドヴァンスクラス」「スペシャルクラス」の3クラスがあります。
- この他に特別クラスとして、初心者向けの「KICK-OFFクラス」「女子クラス」があります。
「通常クラス」
- 空きがあれば、誰でも入会できるスクールです。
- 以下、町田市、相模原市、八王子市の計7か所で開催しています。
- フットサルパーク校(町田市小野路町)
- 金森校(町田市金森東)
- 小山校(町田市小山町)
- 本町田校(町田市本町田)
- 南大野校(相模原市南区)
- 小野路校(町田市小野路町
- 大塚校(八王子市大塚)
- 開催校によって異なりますが、就学前、小1〜小6が対象です。
- 週一コースで、入会金3,100円、年会費6,180円、月謝5,000円〜8,000円程度。
「アドヴァンスクラス」
- 指定する一定のスキルを持った少年団等のチームに所属していることが入会条件。
- セレクションはないので、サッカーチームに入っている選手はこちらのコースがおすすめ。
- 以下、町田市、八王子市の5か所で開催しています。
- フットサルパーク校(町田市小野路町)
- 金森校(町田市金森東)
- 小山校(町田市小山町)
- 小野路校(町田市小野路町)
- 大塚校(八王子市大塚)
- 対象は小1以上となります。
- 週一コースで、入会金3,100円、年会費6,180円、月謝6,690円〜月謝7,720円。
「スペシャルクラス」
- セレクションを通過した選手で構成されるクラス。
- 週2回のトレーニングのほか、不定期の練習試合等もあります。
- このクラスから毎年10名前後の選手がジュニアユースへ昇格しています。
- 例年1月頃にセレクションの告知がされ、2月にセレクション実施。
- 小野路校のみとなります。。
- 対象は、U7〜U12となり、各年代10名〜20名の募集となっています。
- 入会金3,100円、年会費6,180円、月謝10,380円〜月謝13,380円。
ジュニアユースへの繋がり
- ジュニアユースは「町田ゼルビアジュニアユース」チームがあります。
- 中学年代リーグでは、東京1部(T1)リーグに所属(2020年度)。
ジュニアユースへの道のり/スクールメリット
- スペシャルクラスに合格することが一番近いです。
- 直近ではスペシャルクラスから以下人数が昇格しています。
- 2014年:9名
- 2015年:10名
- 2016年:8名
- 2017年;12名
- 2018年:4名
- ジュニアユースは毎年概ね20名程度の人数なので、スペシャルクラスからの昇格組はかなり多いと思って良いでしょう。
強豪街クラブのジュニアユースに繋がるサッカースクール
J下部以外にも街クラブで強豪と言われるジュニアユースチームがあります。施設やコーチ陣もJ下部と遜色なく、大会もJ下部と同じフィールドで戦っているジュニアユースに繋がるサッカースクールをご紹介します。
三菱養和サッカースクール
公益財団法人三菱養和会が運営するサッカースクールです。

スクールの種類
- 通常クラスのみとなります。
「通常クラス」
- 空きがあれば、誰でも入会できるスクールです。
- 巣鴨(豊島区)と調布(調布市)の2か所で開催しています。
- 対象は就学前から小6まで。
- 週一コースで月謝6,170円ですが、週二コースでは月謝7,920円と他のスクールと比べてかなり割安です。
ジュニアユースへの繋がり
- ジュニアユース年代には「三菱養和巣鴨ジュニアユース」「三菱養和調布ジュニアユース」があります。
- 三菱養和巣鴨は関東2部リーグ、三菱養和調布は東京都1部(T1)リーグに所属(2020年)している強豪チームです。
ジュニアユースへの道のり/スクールメリット
- 三菱養和には「選手コース」というジュニアチームがあります。
- ジュニアユースは毎年20名程度となりますが、概ね10名程度はこのジュニアチームから昇格します。
- 三菱養和はスクール生を重視していますので、ジュニアチームもスクール生になっておくと、そこで光るものがあれば声がかかります。
- ジュニアチームでなくてもスクール生はメリットがあります。
というのも、ジュニアユースセレクションは外部セレクションも実施しますが、まずはスクール生のみを対象とした内部セレクションが行われ、枠が埋まる前に先行してプレーを見てもらえる機会があります。 - 内部テストでダメでも、外部セレクションは受験可能なので、複数回セレクションが受けられるというメリットもあります。
東京武蔵野シティサッカースクール
JFL(アマ最高峰リーグ)に所属する東京武蔵野シティFCが運営するサッカースクールです。

スクールの種類
- 通常クラスのみとなります。
「通常クラス」
- 空きがあれば、誰でも入会できるスクールです。
- 武蔵野スクール(武蔵野市)と小平スクール(小平市)の2か所で開催しています。
- 対象は就学前から小学6年生まで。
- 週一コースで、入会金6,480円、月謝7,560円。
ジュニアユースへの繋がり
- ジュニアユース年代には「東京武蔵野シティFC U-15」があります。
- 東京武蔵野シティFC U-15は関東2部リーグに所属(2020年)している超強豪チーム。
ジュニアユースへの道のり/スクールメリット
- 東京武蔵野シティにはジュニアチームがあります。
- ジュニアチームに入るためには、必ずスクール生である必要があります。
- スクール生のみセレクションが行われます。
- また、ジュニアユースに入るためには、ジュニアからの昇格か、スクール生であることが必要となります。つまり、外部セレクションはないということです。
- 東京武蔵野シティはスクール生を重視した育成方針ですので、まずは低学年のうちからスクールに入ることが重要です。
- 但し、スクールも非常に人気であり、ほとんどのクラス、カテゴリでキャンセル待ちなので、早めに申し込みをして、ジュニアユースセレクションに間に合うようにしておきましょう。
東急Sレイエスサッカースクール
東急グループが運営するサッカースクールです。元々スペインサッカー協会と協働し、スペイン流の育成メソッドを導入していていましたが、2019年にスペインサッカー協会との契約を解消し、現在は総合型フットボールクラブを目指しています。エリアは神奈川県が主体ですが、東京でもスクール開催があります。後述しますが、ジュニアユースは超強豪です。

スクールの種類
「スタンダードクラス」の他、選抜クラスとして「チャレンジクラス」「アドバンスクラス」「セレクトクラス」があります。
「スタンダードクラス」
- 空きがあれば、誰でも入会できるスクール。
- 以下、神奈川県で9か所、都内で3か所の計12か所で開催しています。
- あざみ野(横浜市青葉区)
- たまプラーザ(横浜市青葉区)
- リーブ新百合丘(川崎市麻生区)
- ルネサンス相模大野(相模原市南区)
- 川崎(川崎市川崎区)
- 横浜金沢(横浜市金沢区)
- 渋谷(渋谷区)
- 池袋(豊島区)
- 聖蹟桜ヶ丘(多摩市)
- NAS南林間(大和市)
- NAS湘南台(藤沢市)
- NAS溝の口(川崎市高津区)
- 就学前、小1〜小6が対象です。。
- 週一コースで、入会金3,000円〜5,000円、年会費3,000円、月謝7,000円〜8,200円程度。
「レイエスチャレンジクラス」
- セレクションを通過した選手で構成されるクラス。
- スタンダードクラスからコーチの声掛けによって判定会に参加して合格する場合も。
- 2018年までは「レイエスクラス」と呼ばれておりましたが、レイエスクラスが「チャレンジクラス」と「アドバンスクラス」に分かれたことにより、チャレンジクラスはセレクションスクールとしては比較的入りやすいスクールの一つです。
- 以下、8拠点での開催しています。
- あざみ野(横浜市青葉区)
- たまプラーザ(横浜市青葉区)
- リーブ新百合丘(川崎市麻生区)
- 川崎(川崎市川崎区)
- 横浜金沢(横浜市金沢区)
- 渋谷(渋谷区)
- 池袋(豊島区)
- 聖蹟桜ヶ丘(多摩市)
- 小3〜小6のみとなります。
- 小3、小4で入っても、小5に進級する際には再度セレクションが必要です。
- 入会金3,000円〜5,000円、年会費3,000円、月謝11,600円。
「レイエスアドバンスクラス」
- チャレンジクラス所属生のみが参加できる判定会で合格した選手のみ入れるクラス。
- 以下、5拠点で開催しています。
- あざみ野(横浜市青葉区)
- リーブ新百合丘(川崎市麻生区)
- 川崎(川崎市川崎区)
- 横浜金沢(横浜市金沢区)
- 渋谷(渋谷区)
- 小3〜小6のみとなります。
- 小3、小4で入っても、小5に進級する際には再度セレクションが必要です。
- 入会金3,000円〜5,000円、年会費3,000円、月謝11,600円。
「レイエスセレクトクラス」
- アドバンスクラス所属生でコーチより推薦を受けてリフレッシュ(※)に合格した選手のみ入れるクラス。
- リフレッシュ:アドバンスクラスとセレクトクラス間で、コーチより推薦を受けた選手が一定期間ごとにメンバーの入れ替えを実施する制度。
- 開催地はあざみ野(横浜市青葉区)のみとなります。
- 小5、小6のみとなります。
- 入会金3,000円〜5,000円、年会費3,000円、月謝11,600円。
ジュニアユースへの繋がり
- ジュニアユース年代には「東急Sレイエス U-15」があります。
- 東急Sレイエス U-15は神奈川県所属のチームですが、主戦場は関東2部リーグ(2020年)であり、超強豪チームの一つです。
ジュニアユースへの道のり/スクールメリット
- 選抜コースである「チャレンジクラス」「アドバンスクラス」「セレクトクラス」所属生は、内部昇格選考会に参加できるメリットがあります。
- と言え、やはり最上位のセレクトクラスに所属していないとジュニアユースへの昇格は難しいことは否定できません。
- チャレンジクラスは、セレクションを実施するスクールでは比較的入りやすいスクールだと思いますので、まずは低学年のうちにこのカテゴリを目指すのが良いでしょう。
- セレクトクラスまでたどり着けば、ジュニアユース昇格が見えてくるかと思います。
まとめ
東京都内において、J下部の3スクール、民間街クラブの3スクールと、強豪ジュニアユースに繋がりのあるサッカースクールを紹介してきました。
最終的にはお子さん本人の努力次第と言えばそれまでとなってしまいますが、親心としては何とかいい環境を整えたいというのが本心かもしれません。
共通して言えることは、いずれも早い時期にスクールに入っておくことが重要ということです。
特に小学4年生に進級する際のセレクションは、比較的多く人数を取りますので、このタイミングで合格しておきたいところです。
そしていずれ来たるジュニアユースのセレクションを、優位な環境で進めていきましょう!
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