サッカーおすすめ本の紹介です。
2019年度全国高校サッカー選手権で、開幕前から注目を集めていた高校が大阪の興國高校です。
一般的な全国的な知名度はまだないと思います。然しながら、高校サッカーファン、ユース年代ファン、育成に興味がある人にとっては非常に注目され続けている高校と言っていいでしょう。
2019年度に初めて高校サッカー選手権に出場となりましたが、それまでは一度も出場したことがないにもかかわらず、毎年のようにプロを輩出していることがその理由です。
大阪のバルセロナとも呼ばれる興國高校はどのようにしてJリーガーを育てるているのか?
その育成メソッドに迫ります。
おすすめです!
書籍情報
タイトル | 興國高校式Jリーガー育成メソッド |
著者 | 内野 智章(興國高校サッカー部監督) |
出版 | 竹書房 |
発刊 | 2018年12月10日 |
目次
第1章 プロになるために必要なこと
第2章 興國サッカー部の流儀
第3章 プロになるための進路の選び方
第4章 日本のサッカーが強くなるためにすべきこと
書評
【対象者】指導者、コーチ、育成年代の保護者【面白さ】⭐️⭐️⭐️
監督の内野智章氏は、2006年に興國高校サッカー部の監督になる。その時の部員は12名しかいなかった。そして、、12年。12人・・・これまで輩出したプロの人数である。
直近では2017年には 3名、2018年も3名輩出。
本書では内野監督の育成メソッド、育成哲学を余すことなく披露している。
プロになるような選手は、突出した武器を育てる必要がある。身長があり、フィジカルが強い選手は通常ならトップかセンターバックを担うが、そのフィジカルを武器にしてサイドアタッカーのポジションも積極的にやらせる。当たり前のポジションで当たり前のスキルはプロでは通用しない。前に2人いたら普通は後ろにボールを下げるが、2人をドリブルで抜けるような選手がプロになるのではないか、という思想がある。
高校3年間だけにフォーカスした育成ではない。その先を見据えた育成メソッドに惹かれ、敢えてJリーグの下部組織や強豪高校のスカウトを蹴って興國高校に入学する選手もいるという。
育成年代の指導者、コーチには是非読んで頂きたいと思う。また、サッカーの進路を考える時期であるお子さんを持つ親御さんも読むと大変ためになる。
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