第97回高校サッカー選手権。優勝は青森県代表、青森山田高校となった。
青森山田高校、流経大柏高校は、共に高校年代最高峰リーグである高円宮杯プレミアリーグEASTを戦う超強豪校。 実力伯仲、どちらが勝ってもおかしくない試合は、応援テーマを歌うMrs.GREEN APPLEが「僕のこと」を熱唱した後、14:05にキックオフとなった。
埼玉スタジアムはほぼ満席の54,000人以上が詰めかけている。
序盤押し込んでいたのは流経大柏。得意のハイプレスから速い展開で、青森山田のゴールを脅かす。 ハイボールの処理の度に会場を沸かせたのは、鹿島内定のCB関川。滞空時間が半端なく、競合いはほとんど負けない。
32分、CKからその関川が強烈なヘディングを決める。GKの手を弾き飛ばす凄さに会場も盛り上がる。 これで展開が面白くなる。 青森山田が積極的に仕掛けるようになり、40分には、右からのグラウンダークロスをエース檀崎が決めて同点!
後半は、青森山田の右サイド、バスケスバイロンが非常に良い仕掛けを幾度となく見せる。テクニックもスピードもあり、バイエルンのロッベンを彷彿させる。そしてそのバスケスからのクロスに、またまた檀崎がコントロールショット。これがネットを揺らして青森山田が逆転!
こうなると流経大柏はなりふり構わず攻めたてる。関川をトップの位置に残し、ハイボールを供給していくが、同じくプロ内定の三國ケネディエブスを中心に跳ね返していく。
88分、逆にカウンターをくらい、交代した小松に駄目押しの1点をくらい、3-1と青森山田が勝利をものにした。
青森山田は準々決勝の矢板中央、準決勝の尚志と、先制されてから粘り強く逆転してきた。先制されても、落ち着いて自分達のサッカーをやり続けれたところに、このチームの強さを感じた。
そして檀崎。2得点の活躍だが、アシストに恵まれた感は否めない。 然しながら、そこにいることがエースたる所以。やはりプレミアリーグ得点王は伊達ではない。
青森山田はこれで2回目の選手権制覇。
これでユニフォームの胸には4つ目の星(残り2つはインターハイとプレミアチャンピオンシップ)が灯った。
◾️青森山田 3-1 流経大柏
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