リバプール戦術分析・マッチレビュー/vs ウルヴァーハンプトン

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ウルヴァーハンプトン、侮れない相手ですね。ウルヴスは年末に行われたプレミアリーグ第19節。マンチェスターシティを0-2からひっくり返し、3-2で逆転勝利したのは記憶に新しいところです。順位も勝ち点【34】で7位とTOP6に迫る勢い。メディアはこぞって「難敵との闘い」と仰ぎますが、さて。

Match Information.

プレミアリーグ 第24節
ウルヴァーハンプトン vs リバプール
@モリニュー・スタジアム
2020年1月23日(木)
29時00分 Kick Off.

試合結果

■Result
ウルヴァーハンプトン 1 – 2 リバプール
■得点
ウルヴァーハンプトン/
51分 ヒメネス
リバプール/
8分 ヘンダーソン
84分 フィルミーノ
■交代
ウルヴァーハンプトン/
77分 ネト → ジョッタ
87分 モウチーニョ → ホワイト
リバプール/
33分 マネ → 南野拓実
70分 チェンバレン → ファビーニョ
85分 サラー → オリギ

私的戦術分析・マッチレビュー

不調のアーセナルは置いておきまして、ビッグ6に次ぐ位置にいるウルヴスはやはり簡単な相手ではありませんでした。それでは私的戦術分析・マッチレビューです。

フォーメーション

リバプールは前節マンチェスター・ユナイテッド戦と同じスタメンを採用。アリソン(GK)、アーノルド(右SB)、ゴメス(CB)、ファンダイク(CB)、ロバートソン(左SB)、ヘンダーソン(アンカー)、ワイナルドゥム(IH)、チェンバレン(IH)、マネ(左WG)、フィルミーノ(CF)、サラー(右WG)の布陣で【4-3-3】のフォーメーションを取る。ファビーニョは前節途中出場で復帰したが、今節スタートはベンチとなる。そして南野拓実も前節に引き続きベンチ入り。

一方、ウルヴァーハンプトンのスタートは【3-4-3】のフォーメーション。最も警戒しなければならないは「トラオレ」。今シーズン10得点をあげているラウール・ヒメネスも要警戒だ。

ウルヴスの可変システム

ウルヴスは攻守で可変システムを取った。攻撃時は【3-4-3】となり前線の圧力をかける。守備時は両SHのドハティとジョニーが最終ラインに下り、トップのネトも下がるので【5-3-2】を形成する。リバプールと対戦するチームによく採用するパターンだが、ウルブスは完全に引いて勝負するようなそぶりは一切みせなかった。

ウルヴスのビルドアップ。リバプールの前線3枚に対してスリーバックのウルブスは数的同数であったが、この試合、リバプールのプレスが緩い感じだったので比較的余裕を持ってパス交換を出来ていた。そしてウルブスはネベスとモウチーニョのツーボランチなので、フィルミーノのカバーシャドウが一方のボランチにしか効かず、ファーストディフェンスラインは簡単に突破されることが見受けられた。そこからシンプルにトラオレやヒメネスに預け、攻撃を仕掛けるパターン。

ヘンダーソンの雄たけび

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ここ最近のヘンダーソンは本当に好調である。決して派手なプレーは見せないが、今のリバプールには欠かせない一枚であることは間違いない。いわゆるファンタジスタ系でもないし、レジスタタイプでもない。地道で献身的なハードワークと非凡なパスセンスでクロップサッカーの屋台骨を支えている。そして前節記事でも書いたがプレー幅が広がっており、新たな領域に入ってきた感がある。おそらく今のリバプールは一時代を築くことが予想されるので、ヘンダーソンがジェラードようにレジェンド的な存在になっていてくれることを期待したい。

この日もヘンダーソンが決めてくれた。前半8分、CKからヘンダーソンがヘッドで先取点。これもヘンダーソンらしいと言えばらしい。タイミングはあっていたが、頭にジャストミートせず、肩にあたりながらのゴール。美しくなく泥臭い。これがヘンダーソンだ。そしてその後の雄たけびに、リバプールの主将としての重責をしっかり背負っているという気概を感じてしまう。

マネの負傷と南野拓実投入

33分、予期せずマネが負傷。先制点を取っているとは言え、前半のこのタイミングでオリギを投入するのは早いと考えたのだろう。クロップ監督は南野投入をセレクトした。そしてフォーメーションは【4-4-2】とし、南野は左SHとしてプレミアリーグデビューを果たす。前回の出場はFAカップということもあり、リバプールのトップメンバーが揃っていない中でのプレーだったが、今回はトップメンバーとのプレーとなった。しかしまだ日が浅いのか、やはり連携面での物足りなさを見せる。いくつか光るプレイもあったが、ロバートソンとプレーエリアが被ったりと課題を残す格好となった。個人的にはインサイドハーフでの起用を期待したいと思った。

止められないトラオレ

ウルヴスの37番、トラオレ。いや、ラグビー選手かい!というようなフィジカル。そして運動量が半端ない。右WGとして配置されているが、左サイドまでもカバーする。トラオレがボールを持つとなかなかリバプールはボールを奪取できない。トラオレが右サイドでボールを受けると必ずクロスを上げてくる。何かやっちゃってくれるのではないかという恐怖感は常にあった。

後半6分の失点シーンもトラオレのアシストだった。ヒメネスが中盤でボールを受けると右サイドを走るトラオレに預ける。ここでトラオレはきっちり仕事をする。ピンポイントでヒメネスに折り返すと、これをヒメネスがヘッドで合わせて同点とされてしまった。

トラオレ。どうやらメガクラブがターゲットにしているようだ。ボールも持てて推進力もあるとなると、近い将来の移籍は確実ではないかと思う。

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リバプールの底力

70分にファビーニョが投入されてからは再び【4-3-3】のフォーメーションに戻ったリバプール。ここでヘンダーソンがインサイドハーフに入ったことが次の得点に繋がる。83分のフィルミーノのゴールは、リバプールの個の力と連携が光った得点だ。サラーは3人に囲まれてボールを失わず、後ろからタイミングよくフォローに入ってきたヘンダーソンがフィルミーノにラストパス。ボールを受けたフィルミーノは前に2人いたがサイドに流れてシュートスペースを作り、見事なゴールを決めた。一進一退を続けるゲーム。決めなくてはならないときにそれぞれが最高のパフォーマンスを発揮して決める。とにかく「強い」今のリバプールを象徴するようなシーンであったと思う。

感想

ウルブスは確かに難敵でした。しかし完勝とは言えない内容ながらも「勝ち切る」という結果が得られたのは大きいと思います。

南野拓実はどうなんでしょうかね?フィットするにはもう少し時間がかかるかも知れませんが、プロである以上、機会に結果で応えていかなければならないので、次のFAカップ戦、ハイパフォーマンスを期待したいところです。

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