UEFAチャンピオンズリーグ決勝
リバプール vs トッテナム
@エスタディオ・ワンダ・メトロポリターノ
リバプールが久しぶりに欧州王座に返り咲きました!
14年ぶりのビッグイヤー。
クロップ体制となってからは一気にトンネルを抜け出し、
着実に力を付けて頂点にたどり着いた感があります。
リバプールと言えばやはりジェラードだなー。
レジェンド、スティーブンジェラードはどんな思いで試合を見ていたのですかね?いろいろな過去が交錯したのではないでしょうか。
前回トロフィーを掲げたのはイスタンブールの軌跡と呼ばれた決勝戦。
0-3からひっくり返してACミランを撃破した試合、そのキーマンはジェラードでした。
2007年にフェルナンドトーレスを獲得して、ジェラード/トーレスのホットラインはものすごく機能していましたが、
2009年にシャビアロンソを放出したあたりから、リバプールは明らかに下降路線を辿ります。
覇気の無いホジソン監督から、これまたレジェンドのダルグリッシュに代わってもなかなか浮上の兆しが見えない中、
2010年には今はバルセロナで欠かせない存在となっているルイス・スアレスを獲得できたことは良かったと思います。
その前年にオランダリーグで得点王となったスアレスはデビュー戦でもきっちり得点し、期待感を抱かせてくれたことを覚えています。
2011年には、現在のキャプテンであるジョーダン・ヘンダーソン、チャーリー・アダム、スチュワート・ダウニングといった英国人プレイヤーを相次いで獲得しましたが、当時のヘンダーソンは本当に鳴かず飛ばずで試合に出ても全く目立たない、試合に入れていないそんな印象のプレイヤーでした。でもこの獲得が転機の一つだったんですね。
2013年にはスアレス/スタリッジのSASコンビは最強のツートップと言われていましたが、その年は失点も多く、無冠でシーズンを終えると、2014年にはスアレスがバルセロナに旅立ち、そしてとうとうジェラードが引退!!
その後2015年からクロップが就任し、プレミアリーグでは8位→4位→4位と上げ、今期2018-19シーズンはわずか1敗しかしていませんが、わずかながらにシティに追いつけず2位フィニッシュ。
プレミアでは優勝を飾れていませんが、昨年から強さをもったリバプールが戻ってきたと思います。
サラ―、マネ、フィルミーノの前線は完成形を迎え、今期獲得したファンダイク、アリソンで守備力が相当上がりました。
昨年も決勝の舞台に上がったリバプールですが、守備のミスからあっけなく敗れてしまいました。
でも今年のCL決勝は違う。
試合中盤はトッテナムに押されまくる展開もありましたが、リバプールは引いて守る、モウリーニョのようなサッカーもできることを証明してくれました。
ジェラードが現役時代に再度戴冠することは叶いませんでしたが、自ら後継者と指名したヘンダーソンが涙した姿をみて「ジョーダンがトロフィーを掲げた瞬間、私も誇りに感じたようだった」(タイムズ)
と語ったそうです。彼の胸に熱い思いが込み上げたことは間違いありません。
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