2022年、新しくJリーガーになった選手は220人を超える。
その中でJ1、J2に加入する選手の横顔を紹介してくれるのがこのガイドブックだ。
Jリーガーになれるのはほんの一握り。
その一握りのチケットを勝ち取ったルーキー達にいつでもアクセスできるツールとして本棚に入れておくのも良いだろう。
本書データ
タイトル | Jリーグルーキーガイド2022 |
著者 | エルゴラッソ |
出版 | サンエイムック |
発刊 | 2022年4月1日 |
目次
書評 | レビュー
では、内容をレビューしていこう。
今年の新人Jリーガーの中での最も注目株は、青森山田高校出身の「松木玖生」である。
そう、高校サッカー界のキング。
高校3年時に青森山田高校でキャプテンとして「インターハイ」「高円宮杯プレミアリーグEAST」「高校サッカー選手権」の3冠を成し遂げ、鳴り物入りでFC東京に加入した逸材である。
この「松木玖生」をルーキーガイドで扱わないはずがない。
もちろんこのルーキーガイドのトップページで特集されているので見逃せない。
この「松木玖生」について書かれたこのようなコラムは、育成年代ファンにはものすごく刺さるのではないだろうか。
かくいう僕も心の琴線に響くのである。
「異次元のメンタリティー」と題されたコラムでは、「松木玖生」が強いメンタルを兼ね備えた背景が良く分かる。
この他にもコラムがある。
ガンバ大阪に加入する「中村仁郎」のルーツを探る「青黒の系譜」や山梨学院から早稲田大学を経て清水エスパルスに加入する「加藤拓己」の「不撓不屈」と題するものである。
特に「加藤拓己」は山梨学院時代から注目していた選手だけに、ケガを乗り越えプロに至る過程、決意がヒシヒシと伝わってくる内容だった。
是非、育成年代ファンは手に取って読んで欲しい。
高校サッカーからプロに直接加入する選手は注目度も大きいが、今は大卒でプロとなる人数の方が圧倒的に多い。
そういった意味では、高校時代に名を馳せながら高卒でプロ内定とならずに大学進学し、大卒でプロとなった選手を見つけるのも感慨深い。
というか嬉しい気持ちが勝る。
そして見つけた瞬間、高校サッカー選手権で活躍していたその選手が目に浮かぶのである。
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